協会概要
【日本学生ネットボール協会設立趣意書】
私たちは、ネットボールというスポーツを通じて日本国内の学生の成長と交流を促進し、スポーツ文化の多様性を広げることを目的として、「日本学生ネットボール協会」を設立することを提案いたします。
1.趣旨
ネットボールは、世界80か国以上で親しまれ、特に英連邦諸国においては非常に人気の高いスポーツです。しかしながら、日本においてはその認知度や普及率がまだ十分ではなく、特に学生層への浸透が課題となっています。一方で、ネットボールは「チームワーク」「戦略性」「フェアプレー」を重視するスポーツであり、教育的な価値が非常に高いとされています。このスポーツを学生の間で広めることで、以下のような意義を達成できると考えています。
(1)教育的価値の提供
ネットボールは、身体的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力を育むスポーツです。学生がこれを通じて学び、成長する機会を提供します。
(2) 国際交流の促進
ネットボールは、国際的に広くプレイされているため、学生が海外の同世代と交流するきっかけを生み出し、国際感覚を養うことができます。
(3)スポーツ文化の多様性の拡大
日本国内のスポーツ文化に新しい選択肢を提供し、多様性を促進します。また、ネットボールは世代を問わず男女混合でもプレイできる特性を持つため、スポーツ参加率向上にも寄与します。
2.設立目的
日本学生ネットボール協会は、以下の活動を通じて日本の学生ネットボールの発展を目指します
(1)学生チームの立ち上げとサポート・意見聴取
(2)学生ネットボール大会や学生ネットボール合同練習会等の企画・運営
(3) コーチングクリニックやワークショップの実施
(4)国際大会への参加支援
(5)一般市民や小中高校への体育授業および
課外活動へのネットボールの普及活動(学校訪問や体験会の開催など)
3.設立へのお願い
本協会の設立と活動を実現するためには、多くの方々のご理解とご協力が不可欠です。私たちは、ネットボールを通じて学生の成長を支援し、新たなスポーツ文化を創造するというビジョンを共有していただける方々と共に歩んでいきたいと考えています。日本学生ネットボール協会の設立にあたり、ぜひ皆さまのご賛同とご支援をお願い申し上げます。
2025年2月4日
日本学生ネットボール協会
発起人一同
飯田祥明 市川紗椰 大森昭生 梶田ガクシ 小谷究 近藤宝良
篠原肇 千賀達也 田村祐司 野村武司 濱田怜奈 日野川英佑
村瀬生馬 余宮ひかり 永岡翔 松並はるか 信時盛人 糟谷直樹
大島絢佳 大島直也 大野慶吾
ネットボールとは
ネットボールは、バスケットボールに似た競技で、主に女性を中心に世界中で親しまれているスポーツです。日本国内ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが、世界では非常に人気の高い競技の一つです。
ネットボールの歴史
ネットボールは、1891年にアメリカのスポーツであるバスケットボールが発展したのち、そのルールをもとにイギリスで誕生しました。当初は「女子バスケットボール」として広まり、特に女性の教育機関で盛んに行われていました。1910年には国際的な大会も開催され、現在では世界各国でプレーされる競技に成長しています。特にオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、南アフリカなどでは強い競技文化が根付いており、毎年世界選手権が開催されています。
日本でのネットボールの普及は、1990年代から始まり、アジア大会においても日本のネットボールチームが一定の成績を収めるようになりました。しかし、競技としての認知度はまだ限られており、普及活動が続けられいます。
現在、ネットボールは一部の学校やクラブで活動が行われており、愛知県内でもネットボールを愛する多くの人々が集まり、競技人口の拡大に向けた取り組みが行われています。
ネットボールの競技特性
ネットボールは、バスケットボールに似た要素を持ちながらも、いくつかの独自の特性があります。最大の違いは、選手が特定のエリアにしか立つことができない点です。これにより、戦術やチームプレーが重要となり、ボールのパスワークや選手同士の連携が非常に重視されます。スピーディーでダイナミックな攻守の切り替えが特徴であり、観客を引き込む展開が魅力です。
ネットボールのルール
ネットボールは、7人制のチームスポーツで、3つに分割されたバスケットボールより縦が2m長いのコートで実施されます。試合は4クォーター制で行われ、通常、各クォーターは15分のプレー時間が設定されています。ネットボールの特徴的なルールには以下のような点があります:
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ポジションと制限エリア
7つのポジション(GS:ゴールシューター、GA:ゴールアタック、C:センター、GK:ゴールキーパー、GD:ゴールディフェンス、WD:ウィングディフェンス、WA:ウィングアタック)があり、それぞれの選手が特定のエリアでプレーをします(下図参照)。 -
ボールの所持制限
ボールを持った選手は、3秒以内にパスを出すかシュートを打たないといけません。また、ドリブルは禁止されています。 -
ゴールのシュート
ゴールはバックボードがなく、ネットとリングのみで構成されており、ボールがリングに入ることで得点が認められます。ゴールサークル内からのみシュートが可能です。 -
インフリンジメントとペナルティ
プレイヤーが相手に不正な接触をした場合やルールを違反した場合はインフリンジメント(規則違反)が宣告され、その後、相手チームにフリーパスまたはペナルティパスが与えられます。主なインフリンジメントは以下の図を参考にしてください。
詳しくは日本ネットボール協会のHPをご覧ください。

